特別展『深海2017』
国立科学博物館で開催中(~10/1)の特別展
深海2017に行ってきました!
入場料は1600円(高い…)
金曜日ならペアチケットで2人で2000円で入れます。
会場は6つのゾーンから構成されています。
第1章 深海とは
第2章 深海と生物
第3章 深海と巨大災害
第4章 深海と資源
第5章 深海と地球環境
第6章 深海を調査する機器
生物標本や船の模型など、深海に関するありとあらゆる情報が網羅されていて見応えたっぷり!
全部みるのに2時間30分かかりました…。
ダイオウイカの模型とオンデンザメの標本。
潜水調査船「しんかい6500」の1/2スケール模型。
地層を採掘する器具の展示。
東北地方太平洋沖地震の直後、プレートの状況を調べるために使われた機材だそう。
船上から8000mもパイプをつなぎ、先端のドリルでガリガリと地層を削ってプレートの一部を採取したなんて、すごい!
深海生物についての展示がメインかと思っていましたが、
どちらかというと「深海を調査する最先端の技術の紹介と成果の発表」といった感じでした。JAMSTEC主催だもんね。
今回の展示で私が興味を持ったのは、「海底下生命圏」。
なんと、深い海の底のさらにその下の地層にも微生物が存在しているのだそう!
深海の生物や生態系についてもまだまだ未知のことが多いのに、その下にも生物がいるなんて!人間が知らないことはまだまだあるんだなあ。
あと、「進化のステッピング・ストーン」という概念も新鮮でした。
海底の熱水噴出孔には原始的な細菌が多いときいていたので、ここで生活する貝類も原始的なものなんだと思い込んでいました。
しかし、よく考えたら過酷な環境に耐えられる生物というのは、競争に負けて辺鄙な場所で生き残ったものが進化してきたとする方が自然なわけで。
もとは沿岸域に暮らしていたものがちょっとずつ深海に進出してきた、という考えかたは理にかなっているなあとおもったのです。
そして、潜水艦から撮影された映像を見て思ったこと。
30年以内に潜水艦ツアーが一般化しないかなあ。
宇宙に行っても生物はいないけど、深海に行ったら見たことのない生物が見られるから。年を取って体力がなくなる前に実現してほしい。
見どころが多すぎて後半は疲れてあんまりちゃんと見られなかったので、
会期中にもう1回くらい行きたいと思います。